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開花一輪
3月21日。春分。
開花宣言から一夜明けたこの日、シンスケの枝垂れ桜にも春が訪れました。
一滴のしずくが水面に波紋を広げるように、一輪の開花から全体のつぼみへと色がさざないでゆく。桜花に導かれるように、当店も3月22日から門戸を開け放つ所存です。
年年歳歳花相似 歳歳年年人不同
古代の詩人・劉希夷が詠んだように世の中は栄枯盛衰。たしかに何もかもが同じとはいきません。しかし、桜を眺める人々は、
年年歳歳花相似 歳歳年年人同「呑酒」
と今も昔も同じように春風駘蕩を楽しんでいます。
悲観と楽観のあいだで心揺れるご時世ですが、現在ならでこその喜びは忘れずに日々を重ねたいですね。
撮影:3代目女将・矢部清子
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